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記事詳細【2015/10/26】

新型燃料電池触媒について記者会見を行いました。(2015年10月21日)

概説

当研究室(研究室長・岩澤康裕特任教授)では、 燃料電池車本格普及のための障害となっている高性能、高耐久性電極触媒開発のため、 Pt3Co バイメタルナノ粒子表面に選択的に SnO2 ナノアイランドを形成させる手法を開発し(特許出願)、 触媒ナノ粒子の表面構造と電子状態を同時にチューニングする方法を見出すことで、 新型 SnO2 ナノ粒子/Pt3Co/C 燃料電池電極触媒を設計・作製することに成功し、 高い性能と耐久性を実現しました(アメリカ化学会誌 Journal of the American Chemical Society に掲載確定、2~3か月後に冊子体掲載予定)。

燃料電池解析用に電通大/NEDO が建設した大型放射光施設 SPring-8 の世界オンリーワン・世界最高性能の X線吸収微細構造(XAFS)ビームライン BL36XU と高分解能電子顕微鏡を用い、 独自に設計した SnO2 ナノ粒子/Pt3Co/C 触媒の活性構造と電子状態の解析にも成功し、 今後の燃料電池車本格普及のための燃料電池触媒設計の一つのガイドラインとなるものと期待されます。

資料

  • 「新型 SnO2ナノ粒子/Pt3Co/C 電極触媒の開発に成功」【PDF・900kB